今月末、新国立競技場が東京都心に完成する。その設計を統括したのは、建築家の隈研吾(くまけんご)・東京大教授(65)だ。「木」の利用などで知られる隈建築は今、世界各地で驚くほどの数が生まれている。これまでにない建築家像の登場だ。
「ホームラン打者」というより…
建築家としての「異例さ」は、データが示している。
隈の事務所によると、完成した建築は約250。日本を含め、欧州や北南米、アジアなど18カ国・地域に及ぶ。東京のほか、パリ、北京、上海にも事務所を構え、約270人の所員で約50カ国の約300プロジェクトを進めている。
本人は地球上を飛び回り、東京にいるのはひと月のうち3分の1から半分ほど。事務所で指示を出したあと、図面のチェックは機内でタブレット端末で、ということも多い。
隅々までデザインしたい建築家…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル